たぬきギャフンはイノシシぎゃふん

たぬきギャフンでイノシシ撃退

このところ西日本の中国、近畿、四国地方のお客様が、イノシシの被害対策で、たぬきギャフンを購入するケースが増えています。

イノシシは大きいというイメージがありますが、実際の体高(足先からき甲)の平均値は、雄で58.0cm, 雌で54.0cmと、哺乳動物学雑誌の「ニホンイノシシの外部計測値」に書かれています

イノシシは電気に強い

イノシシは硬い剛毛なので電気牧柵に接触しても電撃を体に感じないため、センサーとして使うむき出しの鼻や唇に電撃を加えるのが通例です。そのため電気牧柵では一番下の線を20cm程度に張ることになります。
参考:「電気柵の間違った事例と対策 – 群馬県」 PDF

たぬきギャフンは脚を狙う

「シカにゲンコツ」、「たぬきギャフン」は電撃ではなく破裂音を利用する追い払いなので、脚を狙って糸の両端を高めにして「たぬきギャフン」を張り、イノシシを脅そうということです。寸法が短いので糸はV字に張ってください。

春先こそ対策のチャンス

今年は雪がほとんど残っていませんが、そろそろ野生鳥獣が畑に現れる時期になります。最初に現れたとき脅せば、相手はとても警戒し用心します。
3月の対策開始が1年で一番効果があると実感しています。

イノシシ、シカ、タヌキは夜行性というわけではありません。昼でも夜でも安全だと見れば動き回ります。畑仕事のとき人に気づかないタヌキが歩いたり走ったりする姿を見ることがあります。
冬にはシカが群れで畑の雪を掘って草を食べる姿が見られます。ホーンを鳴らして近づいてからようやく逃げ始めます。カモシカはズーズーしく、畑の反対側に人がいて大声を出してものんびり歩く横着者です。

2019年3月4日 by ひょんた