「シカにゲンコツ」の馴致

シカにゲンコツは心理柵

心理柵は馴致(じゅんち)によって柵として効果を発揮するが、「シカにゲンコツ」でも、その効果が見られた。

馴致で止まる

  写真1 馴致で止まったと思われる。


写真は、作物を蒔く前の4月の畑の様子である。
秋の収穫以後、この畑では「シカにゲンコツ」を設置しておらず、竹の棒に糸を結んだものだけを置いておいた。

畑に現れたシカの足跡が、竹の棒に張った糸の手前で止まっている。
足跡の様子から見て、繰り返し何回か現れその都度糸の手前で止まったようである。
少なくとも2頭の足跡があるように見えた。

シカが糸に触ったら

もし「シカにゲンコツ」を知らないシカが糸を切断しても、何も起きることはない。
糸に触れても何も起きなければ、馴致の効果が薄れてしまうのは、冬場に通電せずに電気柵を設置しておくのと同じことといえる。
面倒でも、糸を張るなら冬場でも「シカにゲンコツ」に火薬を装備して設置しておくべきだったと反省している。

猟友会に写真を見せたところ、この場所にくくり罠を仕掛ければ効果があるのではないかという意見であった。

写真2

 写真2 上と同じ加工前の写真

その後、「シカにゲンコツ」の糸の手前で止まり、後戻りするシカの様子を撮影することができた。

詳しくはこちら「シカが糸で止まったで。

…..もちろん馴致がなければ、糸だけではシカは止まらない。

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2013年7月23日 by ぽこた