「ニセモノ」でも撃退できた

「『シカにゲンコツ』の糸で止まるシカ」というのを載せたのだが、棒に糸を張っただけの「ニセモノ」でもシカが止まり、帰っていったという話。

「シカにゲンコツ」を設置し、シカが驚いて逃げたあと、「ニセモノ」を置いておくと、手前で戻るシカが現れたのである。
当地だけでなく、京丹後市のお客様にこの話を伝えたところ、雪の中で同じように糸の手前で止まり、シカが帰っていったという連絡をいただいた。

「ニセモノ」とはこういうもの

「ニセモノ」は、5、6mほどの水糸か釣糸を1mほどの2本の棒の先に結んだもの。2本の棒を糸でつなげているだけのものだ。
その棒を畑に挿し糸を張っておくと、足跡がそこで止まり、V字で戻っていく足跡が残っていたのである。

シカは広々とした場所が好きらしく、危険がなければぞろぞろ出てくて、用事もないのにただ歩き回る。そのそぞろ歩きを邪魔するように、棒を立て糸を張っておくと、より効果的なようだ。
「シカにゲンコツ」があるときは誘導して、次第に「シカにゲンコツ」まで進まなければならないように糸を張っておくと戸惑った足跡(らしいもの)が残って興味深い。

当地では田植え前後の田にもシカの群れが入る。畦際に「ニセモノ」を立てたらシカが入らなくなり、その成功を聞き、キラキラテープから糸に代えた人の田も、入らなくなったと聞いた。
棒に付ける糸やひもは、テープやコンバインの結束ひもなどいろいろ使ってみたが、「シカにゲンコツ」と同じ水糸や釣糸を張ったとき一番効果があった。

…全部のシカが懲りて覚えているわけではないと思うのだが、不思議に糸の手前で帰ってくれる。

参考の動画は以下で。

糸でシカが止まった


2015年4月7日 by ひょんた